レンダーパイプラインコンバータは、ビルトインレンダーパイプラインのプロジェクト用に作成したアセットを、URP と互換性のあるアセットに変換します。
ノート: 変換プロセスでプロジェクトに加えられた変更は元に戻せません。変換する前にプロジェクトをバックアップしてください。
プロジェクトアセットを変換するには:
Window > Rendering > Render Pipeline Converter の順に選択します。Render Pipeline Converter ウィンドウが開きます。
変換タイプを選択します。
変換タイプに応じて、ダイアログに使用可能なコンバータが表示されます。コンバータを有効または無効にするには、コンバータ名の横にあるチェックボックスを選択または選択解除します。
使用可能なコンバータのリストについては、コンバータ セクションを参照してください。
Initialize Converters をクリックします。レンダーパイプラインコンバータにより、プロジェクトのアセットが前処理され、変換する要素のリストが表示されます。アセットを変換プロセスに含める、または除外するには、アセットの横にあるチェックボックスを選択または選択解除します。
以下の図は、初期化されたコンバータを示しています。
コンバータをクリックすると、コンバータが変換しようとしている項目のリストを確認できます。
黄色のアイコン: 要素の横にある黄色のアイコンは、変換を実行するためにユーザーアクションが必要になる可能性があることを示しています。アイコンにマウスポインターを合わせると、問題の説明を確認できます。
Convert Assets をクリックして変換プロセスを開始します。
ノート: 変換プロセスでプロジェクトに加えられた変更は元に戻せません。変換する前にプロジェクトをバックアップしてください。
変換プロセスが終了すると、ウィンドウに各コンバータの状態が表示されます。
緑のチェックマーク: 変換は問題なく終了しました。
黄色のアイコン: 変換は警告を伴って終了し、ユーザーアクションが必要な場合があります。
赤いアイコン: 変換が失敗しました。
コンバータをクリックすると、そのコンバータ内の処理済み項目のリストを確認できます。
変換したプロジェクトを確認した後、Render Pipeline Converter ウィンドウを閉じます。
レンダーパイプラインコンバータを使用すると、以下の変換タイプのいずれかを選択できます。
Built-in Render Pipeline to URP
Built-in Render Pipeline 2D to URP 2D
Upgrade 2D URP Assets
変換タイプのいずれかを選択すると、ツールに使用可能なコンバータが表示されます。
以下のセクションでは、各変換タイプで使用可能なコンバータについて説明します。
この変換タイプは、プロジェクトの要素をビルトインレンダーパイプラインから URP に変換します。
使用可能なコンバータ:
Rendering Settings
このコンバータは URP アセットとレンダラーアセットを作成します。その後、ビルトインレンダーパイプラインプロジェクトの設定を評価し、これらを URP アセットの同等のプロパティに変換します。
Material Upgrade
このコンバータはマテリアルを変換します。コンバータは Unity によって提供される構築済みマテリアルで動作します。カスタムシェーダーを持つマテリアルはサポートしません。
Animation Clip Converter
このコンバータはアニメーションクリップを変換します。Material Upgrade コンバータの終了後に実行されます。
ノート: このコンバータは、プロジェクトにマテリアルのプロパティや Post-processing Stack v2 のプロパティに影響するアニメーションが含まれている場合にのみ使用できます。
Read-only Material Converter
このコンバータは、Material Upgrade コンバータでシェーダーを置き換えることができない、構築済みの読み取り専用マテリアルを変換します。このコンバータはプロジェクトのインデックスを作成し、一時 .index ファイルを作成します。これにはかなり時間がかかる場合があります。
読み取り専用マテリアルの例: Default-Diffuse、Default-Line、Dafault-Terrain-Diffuse など。
Post-Processing Stack v2 Converter
このコンバータは、PPv2 ボリューム、プロファイル、レイヤーを URP ボリューム、プロファイル、カメラに変換します。このコンバータはプロジェクトのインデックスを作成し、一時 .index ファイルを作成します。これにはかなり時間がかかる場合があります。
この変換タイプは、プロジェクトの要素をビルトインレンダーパイプライン 2D から URP 2D に変換します。
使用可能なコンバータ:
Material and Material Reference Upgrade
このコンバータは、すべてのマテリアルとマテリアル参照をビルトインレンダーパイプライン 2D から URP 2D に変換します。
この変換タイプは、2D プロジェクトのアセットを以前の URP バージョンから最新の URP バージョンにアップグレードします。
使用可能なコンバータ:
Parametric to Freeform Light Upgrade
このコンバータは、すべてのパラメトリックライトをフリーフォームライトに変換します。
レンダーパイプラインコンバータには、コマンドラインから変換プロセスを実行できるようにする RunInBatchMode メソッドを持つ Converters クラスが実装されています。
例えば、以下のスクリプトはコンバータの Material Upgrade と Read-only Material Converter を初期化して実行します。
using System.Collections;
using System.Collections.Generic;
using UnityEditor;
using UnityEditor.Rendering.Universal;
using UnityEngine;
public class MyUpgradeScript : MonoBehaviour
{
public static void ConvertBuiltinToURPMaterials()
{
Converters.RunInBatchMode(
ConverterContainerId.BuiltInToURP
, new List<ConverterId> {
ConverterId.Material,
ConverterId.ReadonlyMaterial
}
, ConverterFilter.Inclusive
);
EditorApplication.Exit(0);
}
}
コマンドラインから変換例を実行するには、以下のコマンドを使用します。
"<path to Unity application> -projectPath <project path> -batchmode -executeMethod MyUpgradeScript.ConvertBuiltinToURPMaterials
また、Unity エディターのコマンドライン引数 も確認してください。