優先度
Unity MARS において、"Priority (優先度)" という概念は、特定の Proxy (プロキシ) または Proxy Group (プロキシグループ) について一致が検出された場合に、その一致の品質に付与する 重要度 を指定する機能を指します。
2 つの相互排他的なプロキシが、同時に同じデータに対して照合を行った場合、まず優先度に基づいて、どちらのプロキシがそのデータを要求できるかが決定されます。これにより、重要なコンテンツについて、適切な一致が見つかる可能性が高くなります。
レベル
優先度には、MarsEntityPriority
enum で定義された 5 つのレベルを設定できます。
以下に、優先度のレベルを降順に示します。デフォルトは Normal
です。
Maximum、High、Normal、Low、Minimum
プロキシ
プロキシグループに含まれていないプロキシの優先度は、そのプロキシ自体で制御します。
優先度は、プロキシの Inspector の "Common Query Data" ドロップダウンで設定します。
Exclusivity を Reserved
に設定しない場合、個々のプロキシに優先度は反映されません。この場合、制御は無効になります。
プロキシがプロキシグループのメンバーである場合、その優先度はプロキシ自体ではなく、グループで制御します。この場合、プロキシの Inspector の Priority フィールドが無効になり、ここで設定済みの値は無視されます。
グループ
グループでは、すべてのプロキシメンバーの優先度を制御します。優先度の設定は、プロキシグループの共通データにおいて、プロキシの場合と同様に機能します。
スクリプティング
Proxy
と ProxyGroup
には、どちらも MarsEntityPriority
型の Priority
プロパティがあります。このプロパティに get
と set
を指定することで、スクリプトから優先度を調整できます。
プロキシまたはグループの優先度の設定は、照合を行う Unity MARS システムへの 登録前に行う必要があります。プロキシまたはグループの登録後に優先度を変更しても効果はありません。