OpenVR コントローラーの入力

Unity エディターが OpenVR で追跡するコントローラーをサポートするために、Unity VR のサブシステムは VR コントローラーの入力を別々のジョイスティックとして表示します。UnityEngine.Input クラスを使用して、軸とボタンの値にアクセスします。

OpenVR と Unity とのインテグレーションは、軸とボタンの状態を表示するときに特定のハードウェアを参照しません。このページでは、OpenVRでサポートされている 3 種類のコントローラー、HTC Vive、Oculus Touch、Valve Knuckles コントローラーの軸とボタンのマッピングを説明します。

名前の法則と検出

正しく設定され接続されると、OpenVR 互換コントローラーはすべて内部的に、OpenVR Controller - Left または OpenVR Controller - Right のいずれかに命名されます。この名前には、UnityEngine.Input.GetJoystickNames() によって返されたリストを通してアクセスします。利用可能な場合、これらのコントローラーは Steam でテストされたときに SteamVR ステータスメニューの緑色でハイライト表示されます。このメニューにアクセスするには、Steam と SteamVR の両方をマシンにインストールして実行する必要があります。

スクリプトを使ってジョイスティック名のリストでこれらのコントローラーの存在を定期的にチェックして、それらが使用可能であるかをテストできます。コントローラーの電源がオフであったり、バッテリーがなくなると、UnityEngine.Input.GetJoystickNames() によって返されるリストの名前が空の文字列に変わります。コントローラーの電源を再びオンにすると、その名前がリストに再表示されます。

Unity 入力システムマッピング

ここでは、OpenVR デバイスがサポートするそれぞれのタイプのコントローラーの図と、各コントローラーボタンの Unity 入力マッピングの情報を紹介します。

HTC Vive コントローラー

下の図は、VR アプリケーションで使用する HTC Vive コントローラーで使用可能な様々な入力を表示しています。

Oculus Touch コントローラー

下の図は、VR アプリケーションで使用する Oculus Touch コントローラーで使用可能な様々な入力を表示しています。

Knuckles コントローラー

下の図は、VR アプリケーションで使用する Knuckles コントローラーで使用可能な様々な入力を表示しています。

下の表は各 OpenVR がサポートするコントローラー、インタラクションタイプ、Unity の軸とボタンの ID、各軸の値の範囲を表しています。

注意: 上の表に記載のない機能には OpenVR API を通してアクセスすることができません。したがって、Unity の入力システムでアクセスすることもできません。

コントローラーの重要な違い

OpenVR デバイスをサポートするアプリケーションを開発する場合は、3 つのコントローラーすべてのボタンの入力イベントトリガーとレスポンスレートの違いに注意することが重要です。

Unity Touch の Input イベントは、各プラットフォームのコントローラーによって異なります。

• Event System は、ユーザーがトリガーを握り始めると、HTC Vive コントローラーのトリガーの Input Touch イベントを発します。
• Event System は、Unity Input が接触を検出したときに、Oculus Touch コントローラーと Valve Knuckles コントローラーのトリガーとなる Input Touch イベントを発します。握ることによるトリガーは必要ありません。

握ることによるトリガーはプラットフォームによって異なります。

• HTC Vive コントローラーには両サイドに Grip ボタンがありますが、両方とも同じ軸にマッピングされます。押されていないときの値は 0.0 で、押されたときの値は 1.0 です (0.0 と 1.0 の間の値はありません)。

• Oculus Touch コントローラーのグリップは、範囲が 0.0 から 1.0 のアナログトリガーです (0.0 と 1.0 の間の値は可能です)。

• Valve Knuckles コントローラーのグリップは、個々の指のタッチセンサーの入力値の加重の平均値です。