Version: 2021.1
言語: 日本語
RenderDoc の統合
デバイスシミュレーター

Xcode フレームデバッガーのロード

[Xcode](https://developer.apple.com/xcode/ には、フレームデバッガーツールがあり、アプリケーションのフレームをキャプチャして、フレームで GPU が実行したコマンドを確認したり、GPU メモリのデータを調べたり、シェーダーのボトルネックを特定したりすることができます。これにより、GPU のパフォーマンスを解析することができます。

Xcode でキャプチャされたフレーム
Xcode でキャプチャされたフレーム

Unity は、Xcode のフレームデバッガーと以下のように統合されています。

  • macOS、iOS、tvOS. では、Xcode のフレームデバッガーを使って、ターゲットデバイス上で実行中のアプリケーションのフレームを解析することができます。
  • macOS では、Xcode のフレームデバッガーを使って、Unity エディターのフレームを解析することができます。

フレームデバッグは、Xcode がサポートするプラットフォームとグラフィックス API で Unity が 実行されている場合にのみ機能します。Unity 2019.2 時点で、Xcode は Metal グラフィックスの macOS のみをサポートします。Unity が別の API を使用する場合、サポートされているグラフィックス API を選択するまで Xcode のインテグレーションは無効になります。

アプリケーションからフレームをキャプチャ

Xcode のフレームデバッガーを使用してアプリケーションからフレームをキャプチャするには、以下のいずれかを実行します。

  • Xcode からアプリケーションを起動し、Xcode UI または FrameCapture API を使用してフレームキャプチャを要求します。フレームキャプチャは、Xcode ですぐに解析することも、ディスクに保存することも可能です。このワークフローは、Metal を使用するすべてのプラットフォームでサポートされます。
  • Xcode プロジェクトを使用せずに、コマンドラインから直接アプリケーションを起動し、 FrameCapture API を使用してフレームキャプチャをディスクに保存することができます。このワークフローは iOS ではサポートされません。

Xcode でアプリケーションのフレームをキャプチャ

ここでは、アプリケーションを起動し、Xcode UI か FrameCapture API を使用してフレームキャプチャーを実行する方法について説明します。

このワークフローは、Metal を使用するすべてのプラットフォームでサポートされます。

  1. Xcode のプロジェクトを作成します。
    1. 最も簡単な方法は、Unity エディターから Xcode のプロジェクトをビルドすることです。
      1. Build Settings ウィンドウを開きます (File > Build Settings)。
      2. macOS のみ: Create Xcode Project を有効にします。
      3. Build をクリック。
    2. あるいは、他の Xcode プロジェクトを使って macOS アプリケーションを起動することもできます。以下のように行います。
      1. Xcode で、新しい空の macOS プロジェクトを作成するか、既存の macOS プロジェクトを開きます。
      2. Product > Scheme > Edit scheme と移動し、Info タブを開きます。
      3. Executable をビルドした Unity アプリケーションに設定します。
  2. Xcode プロジェクトのスキームを編集して、フレームキャプチャを実行できるようにします。
    1. 最も簡単な方法は、Xcode の GUI を使うことです。
      1. Xcode ドキュメントの Enabling Frame Capture ガイドに従って、プロジェクトスキームの GPU Frame Capture 設定を Metal に設定してください。
    2. また、XcScheme API を使用して、Xcode プロジェクトのスキームを設定することができます。これは、自動化されたビルドに役立ちます。詳細は、XcScheme API documentation を参照してください。
  3. Xcode からプロジェクトを起動します。
  4. 適当なところで、フレームキャプチャを行います。
    1. 最も簡単な方法は、Xcode UI を使うことです。
      1. Xcode で、Frame Capture ボタン (カメラアイコン) を押すと、次のフレームのデータがキャプチャされます。
    2. また、FrameCapture API を使って、スクリプトからフレームキャプチャを実行することもできます。詳細は、FrameCapture API のドキュメントを参照してください。

Xcode でフレームキャプチャデータを分析する方法については、Xcode フレームデバッガーのドキュメント を参照してください。

コマンドラインでアプリケーションのフレームをキャプチャ

ここでは、コマンドラインからアプリケーションを起動し、FrameCapture API を使ってフレームキャプチャを実行し、その結果をディスクに保存する方法を説明します。

このワークフローは、iOS ではサポートされていません。iOS でフレームキャプチャを行うには、必ず Xcode からアプリケーションを起動する必要があります。

  1. FrameCapture.BeginCaptureToFileEndCapture の呼び出しをコードに加えます。これにより、必要に応じてフレームキャプチャを実行できます。
  2. アプリケーションをコマンドラインから起動し、フラグ -enable-metal-capture を設定します。Xcode は、コードが要求するとフレームキャプチャを実行し、その結果をディスクに保存します。

Xcode でこのデータを分析する方法については、Xcode フレームデバッガーのドキュメント を参照してください。

Unity エディターからのフレームのキャプチャ

macOS では、Xcode のフレームデバッガーを使って、Unity エディターからフレームを解析することができます。Xcodeを使用してUnity エディターを起動した場合、Unity エディターの UI からフレームキャプチャを要求することができます。

Xcode で Unity エディターからフレームをキャプチャ

このセクションでは、Xcode から Unity エディターを起動し、Unity エディター UI、Xcode UI、FrameCapture API を使用してフレームキャプチャを実行する方法について説明します。フレームキャプチャを即座に解析したり、結果をディスクに保存することができます。

このワークフローは macOS に対応しています。

  1. Unity エディターが開いている場合は閉じます。
  2. Xcode で、新しい空の macOS プロジェクトを作成するか、既存の macOS プロジェクトを開きます。
  3. Product > Scheme > Edit scheme の順に移動し、Info タブを開きます。
  4. Executable を Unity エディターに設定します。
  5. Xcode ドキュメントのEnabling Frame Capture ガイド を参照して、プロジェクトスキームの GPU Frame Capture 設定を Metal に設定してください。
  6. Xcode プロジェクトを実行して、Unity エディターを立ち上げます。
  7. 適当なところで、フレームキャプチャを行います。
    1. 最も簡単な方法は、Unity エディター UI を使うことです。
      1. Unity エディターで、シーンビューやゲームビューの右にある “Xcode Capture” ボタンを使って、フレームキャプチャーを行います。
    2. あるいは、Xcode UI を使って、以下を行うことができます。
      1. Xcode で、Frame Capture ボタン (カメラアイコン) を押すと、次のフレームのデータがキャプチャされます。
    3. また、FrameCapture API を使って、スクリプトからフレームキャプチャを実行することもできます。詳細は、FrameCapture API のドキュメントを参照してください。

Xcode でフレームキャプチャデータを分析する方法については、Xcode フレームデバッガーのドキュメント を参照してください。

Unity エディターからコマンドラインでフレームをキャプチャ

ここでは、コマンドラインから Unity エディターを起動し、FrameCapture API を使ってフレームキャプチャを実行し、その結果をディスクに保存する方法を説明します。

このワークフローは macOS に対応しています。

  1. FrameCapture.BeginCaptureToFileEndCapture の呼び出しをコードに加えます。これにより、必要に応じてフレームキャプチャを実行できます。
  2. コマンドラインから Unity エディターを起動 し、フラグ -enable-metal-capture を設定します。Xcode は、コードが要求するとフレームキャプチャを実行し、その結果をディスクに保存します。

Xcode でこのデータを分析する方法については、Xcode フレームデバッガーのドキュメント を参照してください。

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