合成データリファレンスガイド
このセクションでは、Unity MARS プロキシ用のデータを生成するコンポーネントについて説明します。合成のコンポーネントをプロキシの下に配置すると、プロキシによる一致するものの検出時にデータが MARS データベースに直接追加されます。合成コンポーネントをシミュレーション環境で Simulated Object コンポーネントと共に使用すると、合成コンポーネントは MARS データプロバイダーレイヤーを経由するため、デバイスで受信する場合と同様にデータを使用してコンテンツをテストできます。
シミュレーション環境の設定については、シミュレーション環境 に関するセクションを参照してください。
Synthesized Body (SynthesizedBody
)
合成ボディに設定されたアニメーションを再生/停止して、合成ボディのボディポーズを保存できます。
ターゲットとの関係 | 説明 |
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Animation Playback | 現在の合成ボディのアニメーションを再生、一時停止、または停止します。 |
Open Timeline | Timeline の Inspector を開き、現在のアニメーション化された合成ポーズの調整と保存を行います。 |
Extract Body Pose | Save Pose ボタンをクリックすると、現在の合成ボディのポーズが保存されます。 |
Synthesized Marker Id (SynthesizedMarkerId
)
マーカー条件が設定されたプロキシと後から照合するために、シミュレーションビューで画像マーカーのシミュレーションを行います。MARS Panel -> Synthetic Image Marker
のプリセットを使用すると、シミュレーションビュー内で合成マーカーをすばやく作成できます。通常、このコンポーネントは Synthesized Marker コンポーネントと組み合わせて使用します。
ターゲットとの関係 | 説明 |
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Marker Library | 現在設定されているマーカーライブラリで使用できるすべての画像マーカーが含まれます。 |
Texture | この合成マーカー用に選択されているテクスチャです。 |
Label | 画像マーカーを参照するための任意のラベル。 |
Size | 合成画像マーカーの物理的なサイズを指定します (メートル単位)。 |
Marker ID | マーカーライブラリの内部マーカー GUID (読み取り専用)。 |
Synthesized Marker (SynthesizedMarker
)
MRMarker のデータを作成します。合成オブジェクトに追加した場合、トラッキング可能な MRMarker がデータベースに追加されます。シミュレーションオブジェクトに追加した場合、そのデータがシミュレーションされたマーカープロバイダーによってデータベースに提供されます。通常、このコンポーネントは Synthesized Marker ID コンポーネントと組み合わせて使用します。
Synthesized Object (SynthesizedObject
)
MARS データベースにデータを自動的に挿入し、更新するコンポーネントです。親であるプロキシにもともとリンクされています。
ターゲットとの関係 | 説明 |
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Override Data ID | MARS のすべてのデータには ID が割り当てられます (例えば、検出されたすべての平面には ID が割り当てられ、各平面に関連付けられたすべてのトレイトにも同じ ID が割り当てられます)。通常、ID はランダムに生成されますが、MARS には静的な値がいくつかあります。Unset を指定した場合、通常のランダムロジックが使用されます。非空間データ ("天候"、グローバルライティングなど) には ImmediateEnvironment を使用します。データをユーザーにリンクする場合は LocalUser を使用します。 |
Synthesized Pose (SynthesizedPose
)
ポーズトレイトのデータを作成します。合成オブジェクトに追加した場合、ゲームオブジェクトのワールド位置の形のポーズが MARS データベース内の表現に追加されます。
Synthesized Manual Pose (SynthesizedManualPose
)
ポーズトレイトのデータを作成します。合成オブジェクトに追加した場合、手動でスクリプトにより指定したポーズがデータベース内の表現に追加されます。
Synthesized Plane (SynthesizedPlane
)
MRPlane のデータを作成します。合成オブジェクトに追加した場合、トラッキング可能な MRPlane がデータベースに追加されます。シミュレーションオブジェクトに追加した場合、シミュレーションされた平面プロバイダーによってオブジェクトの平面がデータベースに提供されます。
ターゲットとの関係 | 説明 |
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Use MR Plane Mesh | オンにすると、SynthesizedTrackable で使用する平面に、シリアル化された値ではなくランタイムに生成された ID が割り当てられます。 |
Synthesized Semantic Tag (SynthesizedSemanticTag
)
セマンティックタグトレイトのデータを作成します。合成オブジェクトに追加した場合、セマンティックタグがデータベース内の表現に追加されます。
ターゲットとの関係 | 説明 |
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Semantic Tag | このオブジェクトで使用するセマンティックタグ。設定すると、データベース内のタグが自動的に変更されます。 |
Synthesized Alignment (SynthesizedAlignment
)
平面配置トレイトのデータを作成します。合成オブジェクトに追加した場合、ゲームオブジェクトの回転に基づく配置が追加されます。
Synthesized Bounds 2D (SynthesizedBounds2D
)
2D 境界トレイトのデータを作成します。合成オブジェクトに追加した場合、そのオブジェクトのスケールに基づく範囲がデータベース内の表現に追加されます。
Synthesized Light Estimation(SynthesizedLightEstimation
)
シミュレーションでは、Synthesized Light Estimation コンポーネントが、ライトの色を使用して IProvidesLightEstimation プロバイダーにフィードします。消費側では、MARS Light Estimation Visualizer が IUsesLightEstimation となり、シーン内のライトに追加されるとこの色を使用して MARS のライト値を制御します。これにより、AR コンテンツを照らすことができます。
ターゲットとの関係 | 説明 |
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Directional | オンにすると、ライティングでライトのトランスフォーム方向が考慮されるようになります。 |