Unity は、現在のグラフィックスティアの値を Graphics.activeTier に格納します。この値は、GraphicsTier enum で表します。現在のグラフィックスティアに基づいてカスタムの動作を追加するには、この値に対してテストします。
Graphics.activeTier の値をオーバーライドするには、直接設定します。グラフィックスティアに基づいて変化するシェーダーを Unity がロードする前に、この設定を行う必要があります。この値を設定するのに適した場所は、メインシーンをロードする前のシーンです。
Unity エディターでは、ティア設定を行うことができます。ティア設定では、各ティアのグラフィックス機能を有効または無効にすることができます。
ティア設定を行うには、Unity の内部シェーダーコードの #define プリプロセッサーディレクティブを変更します。これらの変更は、自動的にビルトインレンダーパイプライン用の事前にビルドされたシェーダー (例えば、スタンダードシェーダー) や、サーフェスシェーダー用の内部シェーダーライブラリコードに影響を与えます。また、独自に書いたシェーダーにコードを加え、ティア設定に基づいて動作を変更することもできます。詳細は、グラフィックスティアとシェーダーバリアントを参照してください。
デフォルトのティア設定は、ほとんどのユースケースに適しています。パフォーマンスに問題がある場合や、デフォルトでは有効になっていない下位機種の機能を有効にしたい場合にのみ、設定を変更してください。
特定のビルドターゲットのグラフィックスティアごとに、異なるティアの設定を行うことができます。ティア設定の変更は、以下の方法で行うことができます。
エディターでティア設定をテストすることができます。これを行うには、Edit > Graphics Tier に移動し、Unity エディターで使用するティアを選択します。