Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
Become a Verified Solution
Process to become a Verified Solution

検証済みソリューション

Verified Solutions (検証済みソリューション) プログラムは、Unity がキュレーションしたサードパーティ製のアセットとソリューションのライブラリです。Unity は、これらのサードパーティ製のサービスを、提供されるアセットが Unity のコア製品の操作性をどの程度向上させ、拡張させるかに基づいて評価します。Unity は Verified Solutions プログラムのすべての製品を技術的に検証し、Unity の最も一般的に使用されているバージョンとの互換性を確認しています。

Verified Solutions プログラムでは、Unity の Verified Solutions チームが以下を行います。

  • ソリューションを徹底的に検証します。
  • ソリューションの品質とスケーラビリティを評価することで、製品の多くが企業ニーズを満たすようにします。
  • Unity の Release QA (リリース製品品質保証) チームのメンバーがレビューとフィードバックを行います。
  • ソリューションを検証済みソリューションとして宣伝し、Asset Store ページ、パブリッシャーのウェブサイト、マーケティング資料などに Verified Solutions バッジを付記できるようにします。
  • Special Collections にソリューションを加え、アセットストアのリスティングで高い優先度を付け、アセットストアのマーケティングとプロモーションの対象への追加について特別に配慮します。
  • オンボーディングを支援する専用サポートラインを提供します。
  • カスタマイズされたエンドユーザーライセンス契約 (EULA) やサブスクリプション、使用量ベースの支払いモデルなど、アセットストアで特別な特権を付与します。
  • サブスクリプションベースの支払いモデルでは、製品やサービスへのアクセスに対して定期的に料金が請求されます。
  • 使用量ベース (従量課金) の支払いモデルでは、リソース使用量に基づいて請求されます。

ノート: ソリューションのプロバイダーは、Unity のアップデート後もソリューションが機能すること、バグに迅速に対応することを保証してください。

検証済みソリューション認定プロセス

Verified Solutions プログラムでは、Unity ユーザーに追加機能を提供するツールとサービスを提示しています。提示される製品には、例えばソフトウェア開発キット (SDK) や、プラグイン、エディター拡張などがあります。Verified Solutions プログラムは、3D モデル、オーディオ、スプライトなどのアセットパックのみを提供するサードパーティ製品には適していません。

要件

検証プロセスを開始するには、ソリューションが以下の要件を満たしている必要があります。

リリースの準備ができていること

ソリューションはリリースできる状態になっている、つまり、製品が以下を満たしている必要があります。

  • すべての内部 QA プロセスに合格していること。
  • Unity Asset Store ガイドラインに準拠していること。
  • リリースできる状態であること。

リリースできる状態の条件には、製品の使用中にユーザーが操作する、ソリューションのすべての側面が含まれます。例えば、ソリューションの機能の管理が管理ポータルなどのウェブサイトのインターフェースに依存している場合は、関連するウェブサイトをユーザーが使用できる必要があります。進行中の機能または実験中の機能は明確にマークし、コア機能とは別に提供してください。ソリューションのすべてのコア機能を、実験中の機能とは別に、ユーザーが使用できる必要があります。

詳細ドキュメント

ソリューションに関する詳細で克明なドキュメントを提供する必要があります。ドキュメントは以下の要件を満たすものとします。

  • サポートしている Unity ストリームとプラットフォームのリストがあること。
  • サポートしていないグラフィックスパイプライン (HDRP、URP、ビルトインなど) とスクリプティングバックエンド (Mono、IL2CPP など) の概要がわかること。
  • 制限事項または通常とは異なる設定手順に関するドキュメントがあること。
  • インテグレーションのプロセスと、ユーザーが使用できるすべての機能について詳細がわかり、可能な場合は例示されていること。
  • 公開されている使用予定の API をすべて、やり取りされるパラメーターおよびユーザーが遭遇する可能性のあるあらゆる例外と合わせて説明したドキュメントがあること。
  • コア API が使用される仕組みを例示していること。
  • 既知の問題と一時的な回避策が提示されていること。
  • 製品変更の変更ログが含まれること。
  • 変更ログは、特にソリューションの再検証が必要となった場合に、ユーザーに分析情報を提供し、検証済みソリューションの検証プロセスをスピードアップするために役立ちます。
  • 変更ログには、新しく追加および更新された機能の説明と、各バージョンに適用されたバグ修正を加えてください。

オンラインのドキュメントに加えて、ソリューションが提供する主な機能を 1 ページに要約したものと、オンラインの全ドキュメントと変更ログへのリンクをソリューションにバンドルする必要があります。また、現在インストールされている製品バージョンの全ドキュメントと変更ログを、オフラインで利用できる形式で提供することもできます。

クリーンなソリューション構造

ソリューションは独自のフォルダーに配置する必要があります。これはユーザーにとって、特にサードパーティ製の製品を多数使用する場合に、プロジェクトの構造を整理された状態に維持するために役立ちます。ソリューションによっては、特定のパスが正しく機能するために特殊なフォルダーが必要な場合があります。ソリューションにこのファイル構造が必要な場合は、必要となる特殊なフォルダー内にフォルダーを作成し、ソリューションの名前をつけます。

ノート: 使用されないアセットを製品に加えないでください。また、ソリューションに社内用の開発ツールをバンドルしないでください。

クリーンなコード

公開されたアクセス可能なコードはすべて、クリーンで読み取り可能であり、さらに以下の要件を満たす必要があります。

  • スクリプト構造とコンテンツのスタイルが統一されており、単一の命名規則に従っていること。
  • すべての公開 API に要約またはコメントがあること。
  • タイトル、説明、キーワード、およびコードコメントが英語で記載されていること。

デモとサンプル

新規ユーザー向けに機能のデモを提供する必要があります。デモは、新規ユーザーが新製品を初めて体験できるようにする方法のひとつです。そのため、ユーザーに好ましい印象を長期的に抱かせるための、重要な方法となります。可能であれば、デモをソリューションにバンドルしてください。デモをバンドルすることで製品サイズが大幅に増加する場合は、デモを別に用意し、ドキュメントで参照することができます。

一部のソリューションは、従来のデモやサンプルに適していません。例えば、エディター拡張の中には、何もインテグレーションせずにすぐ使用できるものがあります。このような場合は、新規ユーザーに製品を紹介するために短い動画を提供することができます。これは検証済みソリューションの検証プロセスの調査フェーズを迅速化するためにも役立ちます。

Asset Store 提出ガイドラインへの準拠

Verified Solutions プログラムに応募する前に、Asset Store Submission Guidelines (Asset Store 提出ガイドライン) をよく確認してください。Asset Store Tools Validator ツールを使用すると、該当するすべてのガイドラインへの準拠を確認しやすくなります。

Asset Store Validator ツールは、ソリューションをスキャンして、詳細なエラー、警告、項目ごとの適合性チェックなど、フィードバックを提供します。
Asset Store Validator ツールは、ソリューションをスキャンして、詳細なエラー、警告、項目ごとの適合性チェックなど、フィードバックを提供します。

検証済みソリューションとしてのオンボーディングプロセス

Verified Solutions チームへのソリューション提出プロセス

Verified Solutions チームが技術的な検証を開始するには、先に以下の情報を提出する必要があります。

  • ソリューションへのリンク
  • ソリューションのサイズ
  • サポートしている Unity バージョン
  • サポートされているプラットフォーム
  • 必要なライセンスファイル (ある場合)
  • バックエンドサービスまたは管理コンソールへのログイン情報 (ある場合)
  • ドキュメントへのリンク

また、詳細な内部 QA 手順を完了する必要があります。

技術的な詳細は、このフォームを使用して提出してください。

技術的な検証のプロセス

Verified Solutions チームは、以下の 4 段階でソリューションを評価します。

  • Exploration(調査)
  • Verification (検証)
  • レポート
  • Contact (接触)

各ステージの詳細を以下で説明します。

Exploration(調査)

Validated Solution チームは、検証プロセスの開始にあたって、ソリューションの理解に努めます。チームはソリューションを評価し、そのサイズと複雑さを判定します。ソリューションを理解するために、ドキュメントや、その他の利用可能な学習リソース (デモやチュートリアルビデオなど) を使って、コアとなる特に一般的に使用される機能を決定します。チームはこの情報を使用して、ソリューション用に新しい Unity プロジェクトを設定します。

Verification (検証)

このステップでは、各コア機能が徹底的にテストされます。Validated Solution チームは、すべてのコア API をカバーする自動テストを作成し、手動作業が必要なその他の部分を補います。調査フェーズで判定したソリューションの範囲を使用し、あまり目立たない API や機能をコア機能と同じくらい詳細にテストすることが合理的かどうかを決定します。ソリューションは、サポートされているプラットフォームのいずれでも動作することをユーザーが信頼できるようにするために、Unity のいずれかのバージョンを始めとして、各プラットフォームで包括的にテストされます。パートナーソリューションが使用できなくなるような重大な問題が発見された場合は、チームは検証を停止し、その問題をソリューションのプロバイダーに通知します。問題がなければ、すべての Unity LTS ストリームと最新の技術ストリームでソリューションをテストします。チームはこのステップでドキュメントを検証し、Unity Services の経験のレベルにかかわりなく、ユーザーが必要な情報をすべて見つけられるようにします。

検証プロセスの最終ステップでは、Validated Solution チームは Asset Store Tools Validator を使用してソリューションを検証します。Validated Solution プログラムでは、カスタムエンドユーザーライセンス契約 (EULA) を提供していますが、ソリューションのプロバイダーは、そのソリューションが Asset Store Tools に適用されるすべてのガイドラインに従っていることを確認する必要があります。Validated Solution チームは、検証プロセスで見つかった問題を記録し、レポートフェーズで詳細に説明します。

レポート

Validated Solution チームは、ソリューションをテストした後に、検証プロセスで見つかった分析情報を詳細に記した検証レポートを提出します。

レポートの最初のページでは、ソリューションに関する以下のような重要情報について詳述されます。

  • ソリューション名
  • バージョン
  • サポートされているプラットフォーム

レポートの要約セクションには以下が記載されます。

  • 過去の検証の概要
  • 使用した Unity の正確なバージョン
  • テストデバイスの情報
  • 対応するプラットフォーム
  • テストの統計情報

このセクションでは、レポートの結果が一見してわかるように示してあり、重要な問題と、全体的なユーザーエクスペリエンスを向上させる可能性のある Unity からの注意事項や提案がハイライトされています。

検証レポートの最初のセクションには、検証済みソリューションの提出日、データ、テストの要約に関する情報が記載されます。
検証レポートの最初のセクションには、検証済みソリューションの提出日、データ、テストの要約に関する情報が記載されます。

レポートの次のセクションには、各テストケースについての詳細が記載されています。

  • 説明
  • テストケースの一般的な状態とプラットフォーム固有の状態について、関連する問題があったかどうかの詳細
  • 問題が見つかった場合はその内容、影響を受けた Unity ストリーム、再現手順についての詳細なコメント、およびその他の関連メモ
  • 見つかった問題の重大度
検証レポートの 2 番目のセクションには、実施されたテストの項目別リスト、ソリューションのテスト合否、Unity のテストチームからのコメントとバグの重大度の評価が含まれます。
検証レポートの 2 番目のセクションには、実施されたテストの項目別リスト、ソリューションのテスト合否、Unity のテストチームからのコメントとバグの重大度の評価が含まれます。

レポートでは、検証フェーズで見つかった問題を、以下のカテゴリで重大度別に分類しています。

  • マイナー: コア機能以外や特殊な機能が期待通りに機能しない、警告がユーザーにわかりにくい、非破壊的エラーや表示の例外、機能のユーザビリティを妨げない外観上の問題。
  • メジャー: ソリューションのコア機能が期待通りに機能しない、Unity エディターや Unity Player がクラッシュして進捗状況またはデータが失われてしまう、頻繁かつ継続的にエラーが発生する。
  • クリティカル: 問題が原因でソリューションが使用できない、ソリューションが主要ターゲットのプラットフォームで動作しない、ソリューションに存在する問題によって OS と Unity 製品に問題が起こるリスクがある。

製品にメジャーまたはクリティカルな問題が存在している場合、検証済みソリューションとして承認を受けることはできません。

完成した検証レポートは別の検証済みソリューションチームメンバーが確認し、すべての問題が正しく分類され、レポートが正確で完全であることを確認します。

検証結果

検証プロセス中に Validated Solution チームがソリューションにメジャーまたはクリティカルな問題を見つけた場合は、チームがソリューションを再検証する前に問題を修正する必要があります。検証が完了すると、チームはソリューションを検証済みソリューションのパブリッシャーに送り、製品は検証済みソリューションとして正式に認定されます。

Asset Store アカウントの作成とアップロード

Asset Store アカウントの作成方法とソリューションのアップロード方法について、詳細は Unityマニュアルを参照してください。

カスタム EULA

検証済みソリューションは、標準の Asset Store エンドユーザーライセンス契約 (EULA) またはカスタム EULA のいずれかを使用して、Unity Asset Store を通じて配布できます。標準の Unity Asset Store EULA は、3D オブジェクトや 2D オブジェクト、ゲームテンプレート、オーディオなどのアセットタイプパッケージに適しています。ツールタイプまたは SDK タイプのパッケージでは、EULA で特定の追加情報が必要になる場合があります。

カスタム EULA を加えるには、ソリューションの説明に次の記述を追加してください。“このアセットは、<provider’s name> EULA <link> によって管理されています。”カスタム EULA については、Validated Solution チーム宛て (vs-support@unity3d.com) に E メールで連絡してください。

Unity.com の検証済みソリューションのページ

Validated Solution チームは、すべての検証済みソリューションをアセットストアのウェブサイト (assetstore.unity.com) のビジネスページクリエーターページに追加します。

ソリューションを Unity.com のウェブサイトに追加する前に、ソリューションの提出者は以下の情報を Validated Solution チームに提出する必要があります。

  • .EPS ファイルまたは .AI ファイルでの会社またはソリューションのロゴ、および黒い背景用に背景を透過させた白いバージョンのロゴ
  • アスペクト比 16:9 の水平レイアウトの製品画像
  • 会社またはソリューションを 50 語以内で説明する英文 (30 - 40 語が望ましい)。アセットは必ずこのアンケートフォームから送信してください。

検証済みソリューションのサポート

一般的なサポートまたはテクニカルサポートが必要な場合、または Validated Solution プログラムについて質問がある場合は、Unity Validated Solution チーム vs-support@unity3d.com まで E メールで連絡してください。

検証済みソリューションに関するその他のコミュニケーションガイドライン

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