Verified Solutions (検証済みソリューション) プログラムは、Unity がキュレーションしたサードパーティ製のアセットとソリューションのライブラリです。Unity は、これらのサードパーティ製のサービスを、提供されるアセットが Unity のコア製品の操作性をどの程度向上させ、拡張させるかに基づいて評価します。Unity は Verified Solutions プログラムのすべての製品を技術的に検証し、Unity の最も一般的に使用されているバージョンとの互換性を確認しています。
Verified Solutions プログラムでは、Unity の Verified Solutions チームが以下を行います。
ノート: ソリューションのプロバイダーは、Unity のアップデート後もソリューションが機能すること、バグに迅速に対応することを保証してください。
Verified Solutions プログラムでは、Unity ユーザーに追加機能を提供するツールとサービスを提示しています。提示される製品には、例えばソフトウェア開発キット (SDK) や、プラグイン、エディター拡張などがあります。Verified Solutions プログラムは、3D モデル、オーディオ、スプライトなどのアセットパックのみを提供するサードパーティ製品には適していません。
検証プロセスを開始するには、ソリューションが以下の要件を満たしている必要があります。
ソリューションはリリースできる状態になっている、つまり、製品が以下を満たしている必要があります。
リリースできる状態の条件には、製品の使用中にユーザーが操作する、ソリューションのすべての側面が含まれます。例えば、ソリューションの機能の管理が管理ポータルなどのウェブサイトのインターフェースに依存している場合は、関連するウェブサイトをユーザーが使用できる必要があります。進行中の機能または実験中の機能は明確にマークし、コア機能とは別に提供してください。ソリューションのすべてのコア機能を、実験中の機能とは別に、ユーザーが使用できる必要があります。
ソリューションに関する詳細で克明なドキュメントを提供する必要があります。ドキュメントは以下の要件を満たすものとします。
オンラインのドキュメントに加えて、ソリューションが提供する主な機能を 1 ページに要約したものと、オンラインの全ドキュメントと変更ログへのリンクをソリューションにバンドルする必要があります。また、現在インストールされている製品バージョンの全ドキュメントと変更ログを、オフラインで利用できる形式で提供することもできます。
ソリューションは独自のフォルダーに配置する必要があります。これはユーザーにとって、特にサードパーティ製の製品を多数使用する場合に、プロジェクトの構造を整理された状態に維持するために役立ちます。ソリューションによっては、特定のパスが正しく機能するために特殊なフォルダーが必要な場合があります。ソリューションにこのファイル構造が必要な場合は、必要となる特殊なフォルダー内にフォルダーを作成し、ソリューションの名前をつけます。
ノート: 使用されないアセットを製品に加えないでください。また、ソリューションに社内用の開発ツールをバンドルしないでください。
公開されたアクセス可能なコードはすべて、クリーンで読み取り可能であり、さらに以下の要件を満たす必要があります。
新規ユーザー向けに機能のデモを提供する必要があります。デモは、新規ユーザーが新製品を初めて体験できるようにする方法のひとつです。そのため、ユーザーに好ましい印象を長期的に抱かせるための、重要な方法となります。可能であれば、デモをソリューションにバンドルしてください。デモをバンドルすることで製品サイズが大幅に増加する場合は、デモを別に用意し、ドキュメントで参照することができます。
一部のソリューションは、従来のデモやサンプルに適していません。例えば、エディター拡張の中には、何もインテグレーションせずにすぐ使用できるものがあります。このような場合は、新規ユーザーに製品を紹介するために短い動画を提供することができます。これは検証済みソリューションの検証プロセスの調査フェーズを迅速化するためにも役立ちます。
Verified Solutions プログラムに応募する前に、Asset Store Submission Guidelines (Asset Store 提出ガイドライン) をよく確認してください。Asset Store Tools Validator ツールを使用すると、該当するすべてのガイドラインへの準拠を確認しやすくなります。
Verified Solutions チームが技術的な検証を開始するには、先に以下の情報を提出する必要があります。
また、詳細な内部 QA 手順を完了する必要があります。
技術的な詳細は、このフォームを使用して提出してください。
Verified Solutions チームは、以下の 4 段階でソリューションを評価します。
各ステージの詳細を以下で説明します。
Validated Solution チームは、検証プロセスの開始にあたって、ソリューションの理解に努めます。チームはソリューションを評価し、そのサイズと複雑さを判定します。ソリューションを理解するために、ドキュメントや、その他の利用可能な学習リソース (デモやチュートリアルビデオなど) を使って、コアとなる特に一般的に使用される機能を決定します。チームはこの情報を使用して、ソリューション用に新しい Unity プロジェクトを設定します。
このステップでは、各コア機能が徹底的にテストされます。Validated Solution チームは、すべてのコア API をカバーする自動テストを作成し、手動作業が必要なその他の部分を補います。調査フェーズで判定したソリューションの範囲を使用し、あまり目立たない API や機能をコア機能と同じくらい詳細にテストすることが合理的かどうかを決定します。ソリューションは、サポートされているプラットフォームのいずれでも動作することをユーザーが信頼できるようにするために、Unity のいずれかのバージョンを始めとして、各プラットフォームで包括的にテストされます。パートナーソリューションが使用できなくなるような重大な問題が発見された場合は、チームは検証を停止し、その問題をソリューションのプロバイダーに通知します。問題がなければ、すべての Unity LTS ストリームと最新の技術ストリームでソリューションをテストします。チームはこのステップでドキュメントを検証し、Unity Services の経験のレベルにかかわりなく、ユーザーが必要な情報をすべて見つけられるようにします。
検証プロセスの最終ステップでは、Validated Solution チームは Asset Store Tools Validator を使用してソリューションを検証します。Validated Solution プログラムでは、カスタムエンドユーザーライセンス契約 (EULA) を提供していますが、ソリューションのプロバイダーは、そのソリューションが Asset Store Tools に適用されるすべてのガイドラインに従っていることを確認する必要があります。Validated Solution チームは、検証プロセスで見つかった問題を記録し、レポートフェーズで詳細に説明します。
Validated Solution チームは、ソリューションをテストした後に、検証プロセスで見つかった分析情報を詳細に記した検証レポートを提出します。
レポートの最初のページでは、ソリューションに関する以下のような重要情報について詳述されます。
レポートの要約セクションには以下が記載されます。
このセクションでは、レポートの結果が一見してわかるように示してあり、重要な問題と、全体的なユーザーエクスペリエンスを向上させる可能性のある Unity からの注意事項や提案がハイライトされています。
レポートの次のセクションには、各テストケースについての詳細が記載されています。
レポートでは、検証フェーズで見つかった問題を、以下のカテゴリで重大度別に分類しています。
製品にメジャーまたはクリティカルな問題が存在している場合、検証済みソリューションとして承認を受けることはできません。
完成した検証レポートは別の検証済みソリューションチームメンバーが確認し、すべての問題が正しく分類され、レポートが正確で完全であることを確認します。
検証プロセス中に Validated Solution チームがソリューションにメジャーまたはクリティカルな問題を見つけた場合は、チームがソリューションを再検証する前に問題を修正する必要があります。検証が完了すると、チームはソリューションを検証済みソリューションのパブリッシャーに送り、製品は検証済みソリューションとして正式に認定されます。
Asset Store アカウントの作成方法とソリューションのアップロード方法について、詳細は Unityマニュアルを参照してください。
検証済みソリューションは、標準の Asset Store エンドユーザーライセンス契約 (EULA) またはカスタム EULA のいずれかを使用して、Unity Asset Store を通じて配布できます。標準の Unity Asset Store EULA は、3D オブジェクトや 2D オブジェクト、ゲームテンプレート、オーディオなどのアセットタイプパッケージに適しています。ツールタイプまたは SDK タイプのパッケージでは、EULA で特定の追加情報が必要になる場合があります。
カスタム EULA を加えるには、ソリューションの説明に次の記述を追加してください。“このアセットは、<provider’s name> EULA <link> によって管理されています。”カスタム EULA については、Validated Solution チーム宛て (vs-support@unity3d.com) に E メールで連絡してください。
Validated Solution チームは、すべての検証済みソリューションをアセットストアのウェブサイト (assetstore.unity.com) のビジネスページとクリエーターページに追加します。
ソリューションを Unity.com のウェブサイトに追加する前に、ソリューションの提出者は以下の情報を Validated Solution チームに提出する必要があります。
一般的なサポートまたはテクニカルサポートが必要な場合、または Validated Solution プログラムについて質問がある場合は、Unity Validated Solution チーム vs-support@unity3d.com まで E メールで連絡してください。