Linux IL2CPP クロスコンパイラー

Linux IL2CPP クロスコンパイラーは sysroot とツールチェーンのパッケージセットで、Linux 用 Unity エディターや Mono に頼ることなく、あらゆるスタンドアロンプラットフォーム上で Linux IL2CPP プレイヤーをビルドすることを可能にします。

If you meet the prerequisites, Unity automatically installs these packages for you when you choose the Linux build target. If you want to opt out of this process and use your own sysroot and toolchain packages, go to Edit > Project Settings > Toolchain Management and disable the Install Toolchain package automatically checkbox. If you already have these installed, you also need to remove them from the package manager.

Warning: Setting additional IL2CPP arguments might affect your project compilation. For more information, see Handling IL2CPP additional arguments.

要件

Unity は、IL2CPP クロスコンパイラーパッケージをインストールするために以下が必要です。

• Unity 2019.4 or above.
• Enough available disk space for your chosen Linux toolchain package. For further information, refer to the Required disk space for Linux toolchain packages.
• スクリプティングバックエンドが IL2CPP に設定されていること。スクリプティングバックエンドを IL2CPP に設定するには、Go to Edit > Project Setting > Player > Other Setting > Configuration の順に移動し、Scripting Backend を IL2CPP を選択します。
• IL2CPP module. For information on how to install the IL2CPP module, follow the steps documented on Adding modules.

Linux の sysroot パッケージ

Linux の sysroot パッケージとは、Linux 用のビルドに必要なヘッダーやライブラリをすべて含んだディレクトリのことです。

オペレーティングシステム (OS) には、それぞれ異なる独自のビルドシステムがあります。特定の OS のヘッダーやライブラリを使ってビルドする場合、ビルドされたプレイヤーは他の OS では動作しない可能性があります。そこで、Unity では、サポートされているすべての Linux プラットフォームで動作するビルドを作成するために sysroot を提供しています。

Linux ツールチェーンパッケージ

Unity は、macOS、Windows、Linux 用のツールチェーンパッケージを提供しています。これらのプラットフォームは、それぞれ独自の方法で Linux 用のビルドを行います。

Linux ツールチェーンパッケージとは、Unity が Linux 用にビルドするために必要なツール (コンパイラーやリンカーを含む) を、これらの各 OS から集めたものです。

Linux ツールチェーンパッケージに必要なディスク容量

パッケージのダウンロード、解凍、およびその使用を考慮して、十分なディスク容量を確保してください。

まれに、十分な容量があるかどうかわからない場合は、UNITY_SYSROOT_CACHE 環境変数を定義して、圧縮されていない sysroot とツールチェーンのパッケージを保存するために使用します。環境変数とは Unity の外部で設定した変数で、Unity が参照できるものです。このケースでは、sysroot とツールチェーンのパッケージを解凍する際に Unity が参照できるキャッシュを設定します。環境変数は、OS に固有のものであるため、システムのガイドラインに従って設定する必要があります。

下の表は、各ツールチェーンパッケージに必要な総ディスク容量を示しています。

Linux IL2CPP クロスコンパイラーの使用について

If you meet all the prerequisites on this page, you can build your project as a Linux Player. Unity automatically uses the Linux IL2CPP cross-compiler at build time.

Linux プレイヤーをビルドするには、以下の手順で行います。

1. Build Settings を開きます (メニュー： File > Build Settings)。
2. Select the Windows, Mac, Linux option.
3. Build Target オプションを Linux に設定します。
4. Switch Platform ボタンをクリックします。
5. プレイヤーをビルドします。Unity のメインメニューから、 File に移動し、Build または Build and Run を選択します。

その他の参考資料

• How to add modules in the Unity Editor
• Linux Build Settings platform docs.
• Linux Player Settings