Version: Unity 6.0 (6000.0)
言語 : 日本語
URP での Universal Additional Light Data コンポーネント
ビルトインレンダーパイプラインのライティング

URP の Light コンポーネント Inspector ウィンドウのリファレンス

このページでは、Universal Render Pipeline (ユニバーサルレンダーパイプライン、URP) の Light (ライト) コンポーネントについて説明します。Unity におけるライティングの概要と、一般的なライティングワークフローの例については、ライト に関するドキュメントを参照してください。

Light コンポーネントのプリセットを使用する場合は、一部のプロパティのみがサポートされます。サポートされないプロパティは非表示になります。

Properties

Light Inspector ウィンドウには、以下のプロパティのグループが含まれています。

General

プロパティ 機能
Type 現在のライトのタイプ。DirectionalPointSpotArea のいずれかを設定できます。
モード ライトを “ベイク” するかどうか、どのようにベイクするかを設定する ライトモード を指定します。

オプションには以下のものがあります。
  • Realtime
  • Mixed
  • Baked

ノート: TypeArea に設定すると、このプロパティは自動的に Baked に設定されます。
Rendering Layers ライトを適用するレンダリングレイヤーを設定します。

ノート: このプロパティは、ModeRealtime または Mixed に設定されている場合にのみ使用できます。

Shape

プロパティ 機能
Inner/Outer Spot Angle スポットライトの円錐の底面の内角と外角 (度単位) を定義します (スポットライトのみ)。
Outer Spot Angle プロパティは過度に高い値 (例えば 160 度以上) に設定しないでください。Outer Spot Angle の値が高すぎると、シャドウマップが広範囲に広がり、影の品質が低下します。
Shape エリアライトの形状。

利用可能なオプション:
  • Rectangle
  • Disc
    Width エリアライトの幅

ノート: このプロパティは、ShapeRectangle に設定されている場合にのみ使用できます。
    高さ エリアライトの高さ。

ノート: このプロパティは、ShapeRectangle に設定されている場合にのみ使用できます。
    Radius エリアライトの半径。

ノート: このプロパティは、ShapeDisc に設定されている場合にのみ使用できます。

Emission

プロパティ 機能
Light Appearance ライトの色の作成に使用する方法を選択します。

利用可能なオプション:
  • Color (色)
  • Filter and Temperature
    Color (色) 放出するライトの色。このプロパティにはカラースライダーを使用します。

ノート: このプロパティは、Light ApperanceColor に設定されている場合にのみ使用できます。
    フィルター ライトソースの色。このプロパティにはカラースライダーを使用します。

ノート: このプロパティは、Light ApperanceFilter and Temperature に設定されている場合にのみ使用できます。
    Temperature ライトの温度 (ケルビン単位)。このプロパティはスライダーで設定するか、特定の値を入力します。

ノート: このプロパティは、Light ApperanceFilter and Temperature に設定されている場合にのみ使用できます。
Intensity ライトの明度を設定します。Directional ライトのデフォルト値は 0.5 です。PointSpotArea ライトのデフォルト値は 1 です。
Indirect Multiplier 間接光の輝度を変化させるために使用します。間接光とは、あるオブジェクトから跳ね返って別のオブジェクトに当たる光です。Indirect Multiplier では、グローバルイルミネーション (GI) システムで計算される反射光の明度を定義します。Indirect Multiplier1 より小さい値に設定すると、反射光は跳ね返るごとに暗くなります。1 より大きい値にすると、光は跳ね返るごとに明るくなります。これは例えば、細部が見えるように、影の中にある暗い面 (洞窟の中など) を明るくする必要がある場合に便利です。
Range オブジェクトの中心から放出される光の到達距離を定義します (Point ライトおよび Spot ライトのみ)。
Cookie このライトがシーンに投影する RGB テクスチャ。Cookie (クッキー) を使用すると、シルエットやパターン化されたイルミネーションを作成できます。使用するテクスチャ形式はライトの種類によって異なります。
• Directional: 2D テクスチャ
• Spot: 2D テクスチャ
• Point: キューブマップテクスチャ

ノート: URP はエリアライトのライトクッキーをサポートしません。

ライトクッキーの詳細については、クッキー を参照してください。
  Cookie Size クッキーテクスチャに適用される軸ごとのスケール。このプロパティを使用して、クッキーのサイズを設定します。

ノート: このプロパティは、TypeDirectional に設定し、テクスチャを Cookie に割り当てた場合にのみ利用できます。
  Cookie Offset クッキーテクスチャに適用される軸ごとのオフセット。このプロパティを使用すると、ライト自体を動かさずにクッキーを移動できます。また、このプロパティをアニメーション化し、クッキーをスクロールさせることもできます。

ノート: このプロパティは、TypeDirectional に設定し、テクスチャを Cookie に割り当てた場合にのみ利用できます。

Rendering

プロパティ 機能
Culling Mask このプロパティを使用して、ライトの影響を受けないオブジェクトのグループを選択して除外します。詳細については、レイヤー を参照してください。

Shadows

プロパティ 機能
Shadow Type このライトでハードシャドウ/ソフトシャドウを投影するか、あるいは影を投影しないかを指定します。ハードシャドウとソフトシャドウに関する詳細は、ライト に関するドキュメントを参照してください。
    Baked Shadow Angle TypeDirectional に設定され、Shadow TypeSoft Shadows に設定されている場合、このプロパティを使用すると影のエッジが人工的にぼかされ、より自然な見た目になります。

ノート: このプロパティは、ModeMixed または Baked に設定されている場合にのみ使用できます。
    Baked Shadow Radius TypePoint または Spot に設定され、Shadow TypeSoft Shadows に設定されている場合、このプロパティを使用すると影のエッジが人工的にぼかされ、より自然な見た目になります。

ノート: このプロパティは、ModeMixed または Baked に設定されている場合にのみ使用できます。
    リアルタイムシャドウ これらのプロパティは、Shadow TypeHard Shadows または Soft Shadows に設定されている場合に使用できます。これらのプロパティを使用して、リアルタイムシャドウのレンダリング設定を制御します。
        Strength スライダーを使用して、このライトが投影する影の暗さを制御します。有効な範囲は 0 から 1 の間です。デフォルト値: 1.
        Bias URP アセットのシャドウバイアス設定を使用するか、このライト用にカスタムのシャドウバイアス設定を定義するかを制御します。Use Pipeline Settings または Custom のいずれかを設定できます。
        Depth 影が現れなくなる、ライトからの距離を制御します。不要なセルフシャドウイングアーティファクトを回避するのに便利です。このプロパティは、BiasCustom に設定されている場合にのみ表示されます。
        Normal 影を投影しているサーフェスが、サーフェスの法線に沿って縮小されるようになる距離を制御します。不要なセルフシャドウイングアーティファクトを回避するのに便利です。このプロパティは、BiasCustom に設定されている場合にのみ表示されます。
        Near Plane スライダーを使って、影の描画時のニアクリップ面の値を 0.1 から 10 の間の値で制御します。この値は、0.1 単位またはライトの Range プロパティの 1% のいずれか低い値に固定されます。デフォルトでは、この値は 0.2 に設定されています。
        Soft Shadows Quality ソフトシャドウの品質を選択します。Use Pipeline Settings オプションを選択すると、URP アセットの値が使用されます。LowMediumHigh オプションを選択すると、このライトのソフトシャドウ品質の値を指定できます。値の詳細は、Soft Shadows のセクションを参照してください。
    Custom Shadow Layers ライト自体のレイヤーとは別に、ライトからの影に使用するレイヤーを指定できます。

ノート: これらのプロパティは ModeMixed または Baked に設定され、Shadow TypeHard ShadowsSoft Shadows に設定されている場合に利用できます。
        レイヤー ライトからの影のレイヤー。

追加リソース

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